多くの方から質問の多いフィギュア作成時の注意点について解説します。
フィギュア造形時に注意しなければいけないことは以下の3点です。
1.サポートの影響をできるだけ避ける角度を探し出す。
2.スライスする場合サポートの崩壊を避けるためパラメータを固めに作成する。
3.シームの位置に注意する。
1.サポートの影響をできるだけ避ける角度を探し出す。
髪の毛などサポートが取りにくいものにサポートができないよう造形物の角度を調整しま
す。
特に人物の場合は基本的には倒立で造形することが多いと思います。
正立でサポートを付けると指先など細い部分にサポートが下から付き、サポートの先端から
指先が伸びていくことになります。
この場合、どうしてもサポート自体が揺れて腕などがきれいに作成できません。
data : https://shade3d.jp/data/3dprinter.html [立ち hanako]
2.スライスする場合サポートの崩壊を避けるためパラメータを固めに作成する。
data : https://delmo.jp/modelings/detail?id=510 [冬 ゆきがっせん]
この失敗はサポート作成時に途中でサポート自体が倒れて、その上の造形が出来なかった
例です。
以下のように造形時のパラメータは[SUPPORT LIGHT]を指定しています。
この設定は完成時、サポートが取れやすく良い機能なのですが、造形物が細い場合は指定
しない方でください。
次の写真は[SUPPORT LIGHT]を指定していません。
サポートがしっかり作成されているので失敗無く造形できています。
3.シームの位置に注意する。
シーム(Seam:合わせ目、継ぎ目)とは一筆書きで造形していく中で、各層の最終点の位置
です。
FDM形式の3Dプリンターではどうしても避けられないもので、線状に跡が残ります。
フィギュアの場合は見えない位置に動かしたいところですが、完全には消せないので後加工
するか、背後や足の内側など見え難い所へ持っていくことが必要です。
現状多くの3Dプリンターが世に出ていますが、簡単に誰でも使えてここまで造形できる3Dプリンターは見当たりません。
数字的な優位はあまり意味がないのです。
造形品質を保証するためにはオープンなソフトやフィラメントでは長時間のセッティングが不可避です。
3Dプリンターを操るのが目的ではなく、短時間で高品質な造形物を得るために考え出された
ZORTRAXのトータルシステム環境は多くのプロフェッショナルに支持されています。